考えるほど分からない? 文学部の意義、岡山大生の答え

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中村通子
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 私たちの学問は役に立つのか――。不要論まで唱えられる文学部の存在意義を、岡山大文学部の学生が自問し、答えを探した。2カ月かけてたどり着いた答えを1日、倉敷市の観光施設で発表。高校生や観光客ら約40人が聴き入った。

 発表したのは、本村昌文教授(日本思想史)の講座「文学部の存在意義は何か?」に参加した3、4年生計13人。

 専攻は英文学、言語学、心理学地理学考古学、社会学、美術史学などさまざま。自分の専攻を踏まえつつ、なじみが薄い他分野との共通点を探り、3班に分かれて存在意義を考えた。

 「『大学の職業訓練校化』の対極となる言葉はなんだろう」「文学部は理系学部にかなわないのかな」「いやいや、ロボットコンテストと、ブラタモリ。どっちも面白いよな」。授業中の議論では自由な意見が飛び交った。

 発表会は倉敷・美観地区の中心部にある「語らい座 大原本邸」のブックカフェで開かれた。本村教授は「大学に閉じこもらず、観光客も訪れる開かれた場所で、彼らが見いだした自身の存在意義を発信してほしいと思いました」。

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 ある班は「文学部はあそぶん…

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