大阪)旧駅舎の「お引っ越し」始まる 堺の南海諏訪ノ森

加戸靖史

 大阪府堺市西区の南海本線諏訪ノ森駅で3日、旧西駅舎を25メートル西へ移設する曳家(ひきや)工事が始まった。工事は2月末まで。夏には内部の改装を終え、当面は地元住民の拠点として活用される。

 木造平屋建ての同駅舎は広さ48平方メートル、重さ30トン。建物をジャッキで20センチ持ち上げ、ロープで結ばれた複数のレールの上へ。作業員がロープの先にあるレバーを引くたび、5センチずつゆっくりと動いた。

 同駅舎は1919(大正8)年から使われてきたが、南海本線の高架化に伴い、昨年5月で営業を終えた。南海堺工事事務所の盛岡学課長補佐は「地元の人たちに愛されてきた駅舎。損傷しないよう慎重に工事を進めたい」と話した。(加戸靖史)…

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