「ラストランや」覚悟 松田瑞生、MGC完敗も心折れず

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辻隆徳
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 大阪国際女子マラソンが26日にあり、松田瑞生(24)=ダイハツ=が2時間21分47秒(速報値)で優勝し、五輪派遣記録を突破した。

 右腕を突き上げてゴールした松田はレース後、インタビューで言った。「ああ、うそみたいです。本当にうれしいです。もうこのレースで無理だったら、やめていいなってくらい練習を積んできた」

 今大会は東京五輪代表の残り1枠をかけるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジに位置づけられており、派遣設定記録の2時間22分22秒以内を突破した松田は、代表の有力候補に名乗りをあげた。3月の名古屋ウィメンズマラソンで松田の記録を上回る選手がいなければ、最後の3人目の代表に内定する。

     ◇

 昨年9月のMGCで4位に沈んだ直後。松田は次のレースを問われると、「気持ちが落ち着いていないので……」。大粒の涙を流し、目は真っ赤だった。

 大阪薫英女学院高時代からスター街道を歩んだ。全国高校駅伝には3年連続で出場。ダイハツに入社後は1万メートルでアジア選手権3位、世界選手権も経験した。2年前の初マラソンとなった大阪国際女子では、2時間22分44秒で優勝し、MGCへの出場権を一発でつかんだ。

 五輪をかけた大事なレースでつまずいた松田選手。ただ、MGCの4時間後に恩師に送ったメールには、本心がつづられていました。

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 ところが、五輪をかけた大事…

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