米政府、武漢から避難のチャーター機手配か 米紙報道

真海喬生 ワシントン=園田耕司

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、米国政府が中国湖北省武漢市にいる米国人を避難させる目的でチャーター機の運航を計画していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が25日報じた。武漢市を出発する一般の航空機の運航は停止されているが、米政府は既に中国外務省などから承認を得ており、26日の出発を予定しているという。

 同紙が関係者の話として伝えた内容によると、武漢市内には民間人や領事館職員、その家族など約1千人の米国人がいるとみられる。チャーター機には約230席あり、領事館が搭乗希望者を募っているという。搭乗する場合は費用を負担する必要がある。

 一方で、トランプ米大統領は24日、「中国はコロナウイルスを封じ込めるために懸命に取り組んでいる。米国は彼らの努力と透明性にとても感謝している。すべてうまくいくだろう。特に、米国民を代表し、習国家主席に感謝したい!」とツイート。中国政府の対応を高く評価していた。

 香港紙サウスチャイナ・モーニングポストなどによると、仏政府も武漢市内のフランス人を約300キロ南の湖南省長沙市にバスで避難させる計画を立てているという。(真海喬生、ワシントン=園田耕司)…

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