「封鎖」状態の武漢、高まる不満 春節でもにぎわいなし

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北京=平井良和 広州=益満雄一郎
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 新型コロナウイルスによる肺炎の猛威を受け、事実上の「封鎖」状態となった中国湖北省武漢市で、無料タクシーの「買い物支援」など官民を挙げたな支援が投入されている。しかし、市中心部での自家用車の使用が禁止されるなど市民への制約も強くなっており、不満は高まっている。

 「がんばれ武漢、乗り越えられない困難などありません!」

 春節前夜の24日夜、歌や踊り、漫才などで「年越し」を祝う国営中央テレビの特別番組は、緊急企画として武漢で治療にあたる医師たちの姿を紹介した。6人の司会者たちが約10分にわたり、荘厳な音楽を背景に武漢市民への励ましの言葉を次々に語った。

 春節を迎えた25日も各地の主要な観光地が休業し、例年のようなにぎわいはなくなった。

 事態の重大さを踏まえ、習近平(シーチンピン)国家主席は25日、党最高指導部の政治局常務委員の会議を招集した。春節では極めて異例で、習氏は「感染症の拡散を断固防止する」と強調した。

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 中央政府は23、24両日に…

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