新型肺炎で識者「SARSより感染力・毒性弱そうだが」

有料記事

三上元
[PR]

 新型コロナウイルスは、見つかってから10日余りしかたっておらず、感染力や毒性などはまだよくわかっていない。同じくコロナウイルスによって起きる、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)と比べると、感染力、毒性は弱いというのが大方の専門家の見方だ。だが、ウイルスは変異することで特性を変えて感染力や毒性を増すことがあることから、今後の推移に注意が必要だ。

 SARSは2002~03年にかけて中国を中心に流行した。東京医科大の濱田篤郎教授によると、致死率は1割ほどで、1人の患者から広がる感染は2、3人程度だったという。また、2012年から中東を中心に患者の発生が続くMERSの致死率は3割強で、感染力はやや弱く患者1人から1人に感染が広がる程度だ。

 濱田さんは「新型コロナウイルスの感染力はSARSと同程度かそれ以下ではないか」とみる。致死率は情報が少なく断定的なことは言えないとしつつ、「現時点ではSARSと同程度か低いと考えられる」と話す。濱田さんは「ウイルスが変異して、感染力や致死率が高まる可能性もある。注意して見ていく必要がある」と話す。

 SARSの流行時に中国で感…

この記事は有料記事です。残り361文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら