夢は俳優だった女性、どじょうすくいの格好でおもてなし

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小西孝司
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 152センチの小柄な体。かすりの上着に豆絞りのてぬぐい、一文銭の鼻当て姿で来場者を歓迎する。安来節やどじょうすくいを観賞できる安来節演芸館(安来市古川町)のマスコットガール「きゅっきゅちゃん」になってから、今年でちょうど10年。「でも、いつまでも『ガール』を名乗っていいものか……。ちょっと複雑な気持ちなんですけどね」

 実は、島根とは縁もゆかりもなかった。埼玉で生まれ育った。小学生の時、学校を訪れた劇団のヘレン・ケラーの物語に涙し、TVドラマの「東京ラブストーリー」にはまった。同級生が熱心に読む「りぼん」「なかよし」など少女漫画に関心は向かず、のちに宝塚歌劇団雪組トップスターになる音月桂(おとづきけい)さんが先輩にいた演劇クラブに入った。「女優さんはあまりにもかわいすぎるけど、舞台女優ならなれるかも」。文集には将来の夢を「俳優」と書いた。

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 夢の実現のため、高校を卒業…

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