沖縄のこけし人気再燃 モンパチ映画で紹介され注文増加

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伊藤和行
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 沖縄県産のこけし「琉球みやらびこけし」が、土産や贈り物として注目を集めている。制作開始は沖縄が本土復帰した1972年。一時は販売不振に陥ったものの、昨年公開の映画で取り上げられたことなどから人気が再燃。手足が不自由な職人たちが一つ一つを手作りしている。

 「みやらび(美童)」は、沖縄の言葉で「娘」の意味。こけしは高さ約30センチ、直径約5センチ。原材料に県産の琉球松などを使う。細長い木材に、筆で髪の毛や目を丁寧に描いたり、着物の色付けをしたりする。

 八重瀬町(やえせちょう)の障害者支援施設「太希(たいき)おきなわ」が、琉球舞踊の着物を着た「四つ竹」の柄違いの2種類、かごを頭に載せて魚を売る「糸満娘」、伝統織物を着た「絣帯(かすりおび)」の計4種類をつくっている。

 太希おきなわの仲本潔施設長によると、前身の身体障害者授産施設が開所した72年、当時の理事が「沖縄にない産業を生みだそう」とこけしに着目し、東北から職人を招き入所者らに技術を伝えた。

 75年、沖縄国際海洋博覧会が開かれ土産品として有名となったが、その後の観光客の減少とともに販売不振で在庫を抱え、制作中止を考えた時期もあったという。10人ほどいた職人も2人に減った。

 しかし3年前に那覇市内のデパートで県産工芸品として販売が始まり、徐々に売り上げが回復した。

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 さらに、沖縄のロックバンド…

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