駐韓米大使の文氏牽制発言に批判 「大使は朝鮮総督か」

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ソウル=鈴木拓也
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 北朝鮮との協力に意欲を示す韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領を牽制(けんせい)するような発言をしたとして、ソウルに駐在するハリス米国大使が猛烈な批判を浴びている。韓国の政権与党内から「内政干渉」などの苦言が相次ぎ、SNS上では日系人のハリス氏と日本の関係を取り上げた暴言まで飛び交う。

 きっかけは16日にあった外国メディアとの懇談会での発言。ロイター通信によると、米朝交渉の進展がないなか、文氏が国連制裁の対象外の観光分野での南北協力に前向きな発言を繰り返していることについて、ハリス氏は「米国と作業部会を通じて進めたほうがよい」と注文。「(南北関係に)楽観論で動くことについては、米国と相談しなければならない」と苦言を呈した。

 この発言に、韓国大統領府関係者は「大使が大統領の発言に対して公に言及した部分は大変不適切」と不快感を表明。与党内からも「大使は朝鮮総督か」「内政干渉のような発言は同盟関係にも助けにならない」などの批判が出た。

 太平洋軍司令官を経て駐韓米…

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