アカデミー賞候補、ジョーカー11部門 天気の子は逃す

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 2月9日に授賞式がある第92回米アカデミー賞の候補作が13日に発表された。韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)が作品賞、監督賞、国際映画賞を含む6部門で候補になった。作品としては「ジョーカー」が作品賞など最多11部門にノミネート。制作会社としては、米動画配信最大手の「ネットフリックス」が、大手映画会社を上回る24部門にノミネートされた。

 日本関連では、メーキャップ・ヘアスタイリング部門に、米映画「スキャンダル」のカズ・ヒロ(旧名・辻一弘)さんがノミネートされた。カズ・ヒロさんは2018年、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の同部門でアカデミー賞を受賞している。長編アニメ「天気の子」(新海誠監督)は、ノミネートを逃した。

 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、国際映画賞にとどまらず、米映画の祭典であるアカデミー賞で最高の栄誉といえる作品賞でもノミネートされた。韓国映画が作品賞にノミネートされるのは初めてで、それだけにとどまらず一気に計6部門で候補となる快挙になった。

 最多11部門で候補になった「ジョーカー」は、米コミック「バットマン」の悪役であるジョーカーがどのようにして生まれたのかを描いた作品だ。ネットフリックスは、ロバート・デニーロさんが主演する映画「アイリッシュマン」(マーティン・スコセッシ監督)などで、同社として過去最多の24部門でノミネートされた。(サンフランシスコ=尾形聡彦)

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