三重)文化ツーリズム賞受賞 「忍び」の体験プログラム

藤井匠 森直由
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 三重県伊賀市で市や県、三重大、日本航空などが連携して取り組む「忍びの里『伊賀』ならではの本物の忍びの『心技体』を体現できる体験プログラムづくり」が、スポーツ庁や文化庁、観光庁による「スポーツ文化ツーリズムアワード2019」の「文化ツーリズム賞」に選ばれた。地域の魅力を発信し、訪日外国人の増加や国内観光の活性化を図る取り組みとして評価された。15日に金沢市で表彰式が開かれる。

 日本遺産「忍びの里 伊賀・甲賀」に認定された伊賀市では2017年夏、市や県、三重大、日本航空が主導し、忍者を世界に発信するプロジェクト会議を発足させた。同年秋からは協力事業として、忍者が修行したとされる伊賀の山々を駆ける「忍者トレイルランニングレース」が開かれるようになった。48キロのロングコースもあり、昨年11月にあった3回目のレースには、国内外から1千人以上が参加した。

 昨秋からは忍者修行やヨガといった体験プログラムも用意。今後は「忍キャンプ」「忍者フィットネス」も計画している。「伊賀の伝統や歴史を十分に組み込んだプログラム。世界に通じるコンテンツとして期待でき、今後のさらなる展開が見込まれる」として、受賞が決まった。

 10日に伊賀市役所であった記者会見には、県観光魅力創造課の寺本久彦課長らが出席。日本航空の阿部達也さんは「評価していただいてありがたい。地域の励みになる」と強調。岡本栄市長は「連携しながら事業を進め、地域の活力にしていきたい」と話していた。(藤井匠、森直由)

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