立憲・国民の合流巡る党首会談、合意至らず 来週議論へ

小林豪 寺本大蔵
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 立憲民主党枝野幸男代表と国民民主党玉木雄一郎代表は10日、党の合流をめぐり国会内で会談した。党首間の初の公式会談だったが合意に至らず、協議を継続することになった。それぞれ党内の意見を集約したうえで、来週にも再会談して結論を出す方向だ。

 会談は立憲の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長も同席し、約3時間に及んだ。7、9両日にあった非公式の党首会談を踏まえ、両党間で隔たりのある政策や合流の手法、政党名、人事などについて意見を交わしたとみられる。

 会談後、両党首らがそろって記者会見し、枝野氏は「この間の経緯そして議論について、それぞれの党内議論に付すことで一致した」と述べたうえで、「これから党内で議論する話なので、中身、詳細については申し上げないことを確認した」と話した。

 枝野氏は12月上旬、今月20日召集の通常国会前の合流実現を呼びかけ、その後、幹事長レベルで具体的な協議を始めた。ただ、国民内には参院を中心に合流に慎重な意見があり、年明けには枝野、玉木両氏の間で合流をめぐる考え方の違いも表面化。関係者によると、10日の党首会談でも、玉木氏が立憲側の提案に不満を示し、打ち切りを示唆する場面もあったという。

 立憲は14日に執行役員会や常任幹事会を開催。国民は15日午後に両院議員懇談会と地方組織の幹部らを集めた会合を開く。その後、再度の党首会談を開き、何らかの結論を出す方向だ。(小林豪、寺本大蔵)

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