雪だるまに囲まれ、生誕1万日のお祝い パンダの永明

大野宏
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 和歌山県白浜町アドベンチャーワールドで31日、オスのジャイアントパンダ、永明(エイメイ)が生誕1万日を迎えた。人間なら80歳を超えたが、元気いっぱいで繁殖に備えている。

 永明は1992年に中国で生まれ、94年に来園。梅梅(メイメイ)(2008年没)と現在のパートナーの良浜(ラウヒン)との間に15頭の子をもうけた。

 14年にふたごの「桜浜(オウヒン)」と「桃浜(トウヒン)」が生まれた時点で、現在の飼育下で自然交配による繁殖に成功した世界最高齢のパンダとなり、18年8月に彩浜(サイヒン)が生まれて自己記録を再び更新した。昨年12月までに中国に帰った子どもたちのうち4頭に22頭の孫と3頭のひ孫が生まれており「浜家」と呼ばれる一大ファミリーになっている。

 やや視力は落ちてきたが、食欲は旺盛で、毎日竹を中心に約20キロのエサを食べている。白浜で暮らす6頭の中ではもっともグルメで、おいしい竹しか食べないという。この日は「10000」の数字にした氷と15頭の子どもたちをかたどった雪だるまが贈られた。

 現在は良浜と同じ運動場を交代で使い、においのマーキングを交換することで発情を促している。パンダのメスの発情期は春に3~5日しかなく、同園では「タイミングをしっかり見極めたい」としている。(大野宏)

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