群馬)沈む「ふるさと」の姿を捉えた動画制作

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丹野宗丈
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 八ツ場(やんば)ダム群馬県長野原町)の来春の完成を控え、町が地元のPR動画を制作した。題名は「ふるさと、八ツ場」。ダムに翻弄(ほんろう)され大きく変わった地元の姿を通じ、「ふるさととは何か」を静かに問いかける内容になっている。動画は来年1月6日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開予定だ。

 動画は約14分。約3分の短縮版もつくった。今年1月、町民ら4人でつくる動画制作チームに町が依頼。26日に完成した。ダム建設に伴って高台の造成地に移った川原湯地区を中心に、住民らへのインタビューや暮らしの様子、過去の写真などで構成されている。

 川原湯出身で、ダム対策課の降籏(ふるはた)大輝主任(34)は「町として、ダムができて万歳というだけの動画にはしたくなかった。多くの人々が悲しみや葛藤を抱える中で頑張っていることを伝えないと、見た人の心に刺さるものがない。ダム完成後に地元は忘れ去られてしまう」と趣旨を説明する。

 ダムの計画が浮上したのは1…

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