カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)が国土交通省の副大臣だった昨年5月、北海道留寿都(るすつ)村のIR計画に関連し「中国の金持ち向けに飛行場が必要。省内で自分も動いている」と周囲に語っていたことが関係者への取材でわかった。村の計画に参入をめざした中国企業から賄賂を受け取ったとされる時期の後で、東京地検特捜部は秋元議員の動きと村のIR計画との関わりを調べている。
航空法では、国交相以外が飛行場をつくる場合、同相の許可が必要と定める。副大臣は国交相を支える立場で、秋元議員は当時、IR担当の内閣府副大臣と国交副大臣を兼務し、航空政策も担当していた。
同村は2016年3月、IRに関する調査報告書を出し、「プライベート飛行場」の建設を構想。村は既存の空港から遠い弱点があったため、富裕層がプライベートジェットで訪れることを想定したという。
村のIR誘致を主導していた札幌市の観光会社は昨年1月、贈賄側の中国企業「500ドットコム」などから1500億円超の出資を受ける計画を発表。プライベートジェット用の飛行場も建設しようとしていた。村幹部は取材に「観光会社が昨年春ごろ、村の周辺に飛行場の用地を取得したと聞いた」と話した。
関係者によると、秋元議員は…
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