「土地汚れる」障害者グループホーム、理解なき反対運動
有近隆史
連載「共生とは やまゆり園事件から」:3
家の近所に障害者のグループホームができる――。それを知った住民らが反発し、建設をめぐって住民と事業者が対立する「施設コンフリクト」が各地で起きている。どうして住民は反対するのか。乗り越えられるのか。
「なぜこんな住宅地の中心に建てるのか」
東京都町田市で2019年2月、知的障害や精神障害のある人が暮らすグループホーム(GH)の建設が始まると、激しい反対運動が起きた。
GHの建設を計画した運営会社「セレリアンス」(東京都新宿区)は、住民からの希望で説明会を何度も開いた。だが、村松良記・事業推進部長は「聞くに堪えない言葉ばかりで、理解を得るのは無理だと思った」と振り返る。粛々と建設を進める予定だという。「犯罪者を住ませるのか」。住民が説明会で放った一言が頭に残る。
GHは家庭的な雰囲気のもと…
【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら