シェアハウスの時代、学生寮は… 上京支える若者の住居

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小林直子
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 「港区のタワーマンションに住みたい」「デザインの仕事をしたい」

 昨年末、東京・新宿のビルの一室で、20人ほどの若い男女が、自分たちの夢を語り合った。テーマは「友達を作ろう」。上京して1年以内の人たちが大半だ。ピザを片手にビールを飲み、悩みや夢を語り合った。

 主催したのはベンチャー企業「ダイブ」(新宿区)。上京したい人に仕事と住居を提供し、上京後も悩み相談などに乗るサービスを展開する。対象は18~30歳。2016年に始め、19年は約1600人が新規登録した。

 上京までの流れはこうだ。登録すると、スタッフが電話で上京の目的とやりたいことを聞き取り、正社員や派遣の仕事を提案。仕事が決まったら、23区内に11カ所あるシェアハウスの中から通勤に便利な場所を紹介する。入居の初期費用や家賃は無料で、本人負担は共益費月1万円のみだ。

 職場は首都圏の飲食店や空港など。羽田空港やお台場など「東京らしい場所」は、都内在住者には交通アクセスの面から敬遠されがちだが、上京したての人には人気だという。

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 関谷愛珠(めぐみ)さん(2…

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