HDD転売、富士通リース社長が神奈川県知事に謝罪

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茂木克信 斎藤茂洋
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 神奈川県庁で使われていたハードディスク(HDD)が、個人情報を含む膨大なデータの消去が不十分な状態で転売された問題で、HDDのリース元の富士通リースの小西秀智社長が18日、県庁を訪れ、黒岩祐治知事に謝罪した。面会後、黒岩知事は「(同社側からは)『よくわからない』の繰り返しだった」と述べ、不快感を示した。

 小西社長と黒岩知事の面会は午前9時半から約20分間、冒頭を除いて非公開で行われた。冒頭、小西社長は「個人情報や情報セキュリティーに関して対応が不十分だったと痛感し、反省している」と謝罪した。面会後は報道各社の取材には応じず、庁舎内で一度足を止め、「県民の皆さまに心よりおわびします。再発防止策づくりをしています」と述べて頭を下げた。今回の問題を受け、データの消去作業を担ったブロードリンクの榊彰一社長、黒岩知事は会見したが、富士通リースは会見を開いていない。

 黒岩知事は面会後、同社の報告について「(消去作業は)ブロードリンク社がやっていることで、監督責任は感じるが、どうなっているかよくわからないという感じだった」と報道各社に説明した。転売された18個を除く378個のデータ消去の報告書の提出が、約束した12日から遅れている理由についても明確な説明がなかったという。

 報告書の提出の遅れなどを受…

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