地球温暖化進むと日本海側の大雪増える 東北大など研究

有料記事気候危機、今こそ行動を

桑原紀彦
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 このまま地球温暖化が進むと、東北南部から中部地方の日本海側の山沿いで、大雪になったときの降雪量が一層増える――。そんな研究結果を東北大気象研究所などのチームが16日、発表した。気温が産業革命前より4度上昇(現在より3度上昇)すると、大雪が降る確率は約5倍になるとしている。

 東北大の佐々井崇博助教(気象学)らは、東北から九州を対象に、将来の温度上昇が①産業革命前より約1度上昇した現在のまま②同2度上昇③同4度上昇の3パターンで雪の降り方がどうなるか、スーパーコンピューターを使い、現実に起こりうる膨大なケースをシミュレーションした。

 その結果、4度上がると山形県南部から岐阜県にかけての山沿いで、1日の降雪量が増えた。とくに60センチ以上の大雪の確率は現在の約5倍になった。佐々井さんは「今はおよそ42年に1度起きるレベルの大雪が、8~9年に1度の高い確率で起こりうる」と指摘する。一方、太平洋側は大雪が減る。

 温暖化により、海水の蒸発が…

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