受動喫煙防止の条例案は不十分 医師会などが批判 岡山

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中村通子
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 岡山県医師会などでつくる県受動喫煙防止推進協議会は12日、県医師会館三木記念ホール(岡山市北区)で緊急集会を開いた。県がまとめた受動喫煙防止の条例骨子案について、「非喫煙者の健康を守る」目的を果たすには不十分な内容だとし、要望書を再び提出することを決議した。

 来夏の東京五輪パラリンピックに向け、国際オリンピック委員会世界保健機関が求める「たばこのない五輪」実現のため、国は2018年に健康増進法を改正。事務所や工場、小規模以外の飲食店など多くの人が集まる施設を原則屋内禁煙とし、加熱式たばこも規制対象に含めるなど受動喫煙対策を強化した。

 20年4月からの全面施行を前に、県は受動喫煙防止の条例を制定する方針を決め、準備を進めている。協議会は、児童・生徒がいる学校や、健康弱者が集まる病院などでの敷地内全面禁煙▽飲食店での屋内全面禁煙▽公園や駅前広場など公共性が高い場所の禁煙――などを求める要望書を今年9月、県内有権者の2%を超す約3万6千人分の署名とともに県に提出していた。

 県が11月21日に公表した…

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