背番号15に亡き母への思いを込めて ロッテ入りの美馬
松沢憲司
プロ野球選手にとって、背番号は「顔」だ。美馬学投手(33)は、楽天からロッテに移籍した新シーズンも引き続き「15」を背負う。この番号に強い思い入れを持っている。
美馬は、初の2桁勝利(11勝)を挙げた2017年オフ、「31」からの変更を楽天に提案された。示された中から迷うことなく「15」を選んだ。母明美さんが1月5日生まれだった。
当時、明美さんはがんで闘病中だった。誕生日にちなむ番号にすることで「元気を与えて、勇気を伝えたい」と思った。だが、新背番号が発表された直後の12月に明美さんは他界した。61歳だった。
マウンドで躍動する姿は見せられなかった。ただ、同僚の則本昂大投手(28)が真新しいユニホームを病室に届けていた。背番号「15」を明美さんに見せることができた。「あのときは、本当にありがたかった。親孝行になったのかなと思う」
ここから続き
思いを込めた番号で戦った1…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら