秋田)多収の新品種「しふくのみのり」 農研機構が開発

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増田洋一
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 国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(農研機構)は、弁当や外食といった業務用米に適した多収の新品種「しふくのみのり」を東北地方向けに開発した。大仙市の研究拠点で生み出したもので、2021年には大潟村で200ヘクタールの作付けが計画されている。

 新品種は、東北地方を中心に作付けされている「ひとめぼれ」並みに食味(味や粘り、軟らかさ、光沢)が良く、収量は10アール当たり641~754キロと「ひとめぼれ」より約1~3割多い。台風や豪雨などで倒れにくいうえ、労力が省ける直播(じかまき)栽培に向いている。

 地球温暖化が進み、東北地方でも高温によってコメの見栄えが悪くなることが問題化しているが、新品種は暑さに強い。いもち病にも強いという。ただ、耐冷性が不十分なので、冷害の発生しやすい地帯では栽培を避ける必要がある。

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 すでに農研機構は東北地方向…

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