「邪魔だ、降りろ」双子ベビーカー肩身狭く 乗車拒否も

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丸山ひかり 伊藤舞虹
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 双子をのせたベビーカーでバスに乗ろうとしたら、乗車拒否された――。ツイッターのこんな投稿が話題になりました。対応は事業者によって違うものの、双子や三つ子など多胎児を連れて公共交通機関で外出する際、肩身の狭い思いをしている親は少なくありません。家にこもらざるを得ず、孤立して精神的に追い詰められる人もおり、改善を望む声があがっています。

 11月半ば、東京・渋谷駅前のバスターミナル。横に座席が二つ並んだ横型タイプのベビーカーに1歳の双子を乗せ、女性会社員(31)が都営バスの列に並ぶと、案内役の男性スタッフに呼び止められた。「それは乗れないです! 幅広いのはだめ」

 手渡された紙には「大型ベビーカーは他のお客様の乗り降りの妨げとなり、通路の安全確保が困難になります。乗車はご遠慮を」とあった。この路線は周産期母子医療センターのある日本赤十字社医療センター行きで、乳児連れの親もよく使う。ベビーカーの幅は約70センチ。折りたたむ機能はある。「でも双子を抱え、荷物も持ってなんて、1人では無理」と女性はため息をついた。

 文京区で生後7カ月の双子の男児を育てる女性(32)も10月末、帰宅時にバス乗車を断られた。

 いったんは双子用ベビーカー…

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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2023年6月4日7時18分 投稿
    【提案】

    記事を読んで、とても驚きました。 私は今、ロンドンに住んでいますが、バスの中には折りたたまずに使えるベビーカー用のスペースがあります。 また、ベビーカーを押す乗客に嫌な顔をする運転手やほかの乗客を見たことがありませんでし、「たた

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