障害ある子ら、ゆっくり変化 「放課後活動」の映画公開

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川村直子
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 東京都小平市の「ゆうやけ子どもクラブ」は、障害のある子どもたちが放課後や学校が休みの日に集う場だ。子どもの居場所を求める親たちの願いから1978年に発足、子や親たちに寄り添い、成長を見守ってきた。その日常を見つめたドキュメンタリー映画「ゆうやけ子どもクラブ!」が東京都中野区で公開されている。

 手がけたのは井手洋子監督。「ゆうやけ」代表の村岡真治さん(61)から、設立40周年記念の市民コンサート用に映像制作を相談されたのがきっかけだった。

 「30分程度の簡単なものを」。そんな依頼で現場に入ってみた井手さんは「腰を据えて取り組んで、映画をつくりましょう」と持ちかけた。「それまで彼らの放課後に想像を巡らせたことがなかった。カメラとマイクを使っていろんな発見をしたかったし、より多くの人に伝えたいと思った」

 「ゆうやけ」は市民への募金活動などで制作費の一部を集め、親たちも加わり上映実行委員会を結成。井手さんは2年かけて制作した。

 村岡さんや指導員は皆、子どもたちの行動を尊重する。「甘やかしているんじゃないの?」。撮影開始当初に抱いた井手さんの疑問は、次第に解きほぐされていく。

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 研修会では、気にかかる子の…

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