大阪)中国人強制連行訴訟 高裁判決は来年2月4日

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下地毅
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 第2次世界大戦中に大阪港周辺や秋田・花岡鉱山へ強制連行された中国人被害者や遺族が国を訴えた訴訟の控訴審が11月27日、大阪高裁で結審した。判決は来年2月4日にある。

 意見陳述した中国山東省の王開臣さん(67)は、1945年4月に拉致されて花岡で過酷な労働をさせられたという父親の故・王振瑞さんのことを振り返りつつ、「亡くなった中国人や遺族に公道(公正と正義)をもたらしていただきたい」と語った。

 提訴は2015年6月。今年1月の大阪地裁判決は、強制連行・労働で多くの中国人が落命したことについて、「日本国政府の国策として政府関係機関の全面的関与のもとでされた」と認定した。損害賠償請求については、1972年の日中共同声明で決着済みとした2007年の最高裁判決を踏まえて棄却した。

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