怒鳴る・胸さわる・キス…「介護ハラ」のひどすぎる実態

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土屋亮
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 介護を受ける高齢者が介護職員をたたき、怒鳴り、胸をさわる。そんな「介護ハラスメント」が後を絶たない。介護が必要なお年寄りは急増中で、労働環境の悪化は人手不足の深刻化につながる。国も対策に乗り出した。

 東京都内の介護事業所で働く藤原るかさん(64)は、この道30年のベテランだ。高齢者の自宅をまわり、掃除や洗濯、食事や着替えなどの介助をしているなかで、心ない言葉をぶつけられ、「我慢に我慢を重ねてきた」と語る。

 「素手でやって!」。ある家庭でゴム手袋をつけてトイレ掃除をしていたら、家人からそう言われた。「素手で触れないほど汚いと思っているのか」。いらついた口調で迫られ、やむなく従った。

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 家庭ごとに家事のやり方が違…

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