発火事故や補助金削減… 「EV大国」中国に異変

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広州=福田直之
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 世界最大の自動車市場の中国。政府はエンジン車で実績のある日米欧を追い抜くため、電気自動車(EV)の普及を促進し、エンジン車を規制する路線を続けてきた。ただ中国ではEVメーカーの乱立で低品質車の事故が相次ぐ。補助金削減で販売も減速する。こうした状況から、中国政府はエンジン車への規制を一部緩める姿勢を示し、EVとエンジン車の「共存」に方向を修正しつつある。

 22日、広州市で開幕した広州国際モーターショー。巨大市場の中国に世界の自動車メーカーが持ち込んだ目玉は、今年も電気自動車(EV)だ。

 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」はEV「UX300e」を世界初公開した。レクサス初のEVで、初公開の場に中国を選んだ。スポーツ用多目的車(SUV)「UX」のエンジンを電池に変え、満充電で400キロ走れる。2020年に中国で発売し、日本では21年前半から販売する。沢良宏執行役員は「ハイブリッド車(HV)での蓄積で電動化の潜在力を引き出せた」と語った。トヨタ自動車九州で生産する。

 ショーで自動車各社はEVをPRするが、中国でEVを取り巻く環境は厳しくなってきている。

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 EVや燃料電池車(FCV)…

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