鉄パイプ、作業員「過って落とした」 死亡事故で説明

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 和歌山市の12階建てビル屋上の工事用足場から鉄パイプが落下し、直撃を受けた通行人の男性(26)が死亡した事故で、作業員が「過って落とした」と話していたことが和歌山県警への取材で分かった。現場の安全対策が徹底されていなかった可能性があるとして、県警が業務上過失致死容疑で調べている。

 県警は、屋上の看板の修繕工事を請け負っていた同市内の元請け「SIGN TAKASE」と下請け「ヒロケン」の2業者を家宅捜索し、請負契約書などを押収した。県警によると、19日の事故当時、作業員7人が足場を解体していた。事故現場にかけつけた捜査員に、作業員が「作業中に鉄パイプ(重さ約5キロ)を過って落とした」と説明したという。

 現場のビルでは、15日にも鉄パイプが落下する事故があり、作業を一時中断。業者側が防護ネットの設置などの安全対策をとるとして、18日から工事を再開していた。

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