イスラエル、3度目の総選挙? 与野党対立、続く混乱

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エルサレム=高野遼
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 2度の総選挙を経ても与党勢力が過半数を得られなかったイスラエルで、史上初となる3度目の総選挙が行われる可能性が濃厚となった。ネタニヤフ首相の組閣失敗により、野党リーダーのガンツ元参謀総長が組閣のための連立交渉に取り組んでいたが、期限の20日までに交渉をまとめられなかった。政治の機能不全が1年近く続く異例の事態となりそうだ。

 ネタニヤフ氏は近く汚職疑惑で起訴される見込みだが、次の政権が決まるまで首相を続ける。与野党が激しく争う構図に変わりはなく、与野党が手を組む大連立への交渉も不調に終わっていることから、たとえ3度目の総選挙が行われても混乱の出口は見えない状況だ。

 イスラエルは4月に総選挙を実施したが、与野党が互角の結果となり、ネタニヤフ氏は過半数の議員の支持を集められずに組閣に失敗した。9月に史上初のやり直し総選挙を実施したものの、与野党が伯仲する結果に変わりはなく、ネタニヤフ氏は10月、再び組閣に失敗。組閣の権利はガンツ氏に与えられたが、与野党に歩み寄る様子はなく、連立による組閣の試みは失敗した。

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