キーワードは「ジャニーズ」「宝塚」 激変の双眼鏡市場

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高橋諒子
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 バードウォッチングや天体観測の愛好家が主に支え、地味な存在とされてきた双眼鏡市場。しかし近年はそれが一変しています。その主役は女性。キーワードは「ジャニーズ」「宝塚」です。コンサート会場などでお目当てのアイドルらを目に焼き付けるため、高性能の双眼鏡を手に取る女性が急増しているのです。激変する市場に対応するため、メーカー各社も次々に新製品を投入しています。

「したたる汗」目に焼き付ける

 「したたる汗も、まつ毛も見えた」「常にブルーレイ画質」――。そうツイッター上でジャニーズファンたちが情報交換する対象は、コンサートに持って行くための高性能な双眼鏡だ。

 特に支持を集めているのは、手ぶれ補正の機能がある「防振双眼鏡」。5万~8万円台が中心で高価な商品だが、ドームなど広い会場で開かれるアイドルのコンサートでは「必需品」と言われ、多くのファンが持参する。

 ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)で双眼鏡売り場を担当する堀池健太さんは、「ここ4、5年で防振双眼鏡のラインナップが充実した」。売り場では東京ドーム横浜アリーナなど大規模なコンサートが開かれる会場の座席図を貼り出し、どの座席にどんな倍率の双眼鏡が向いているかを事細かに紹介している。

 購買層は女性が中心。ジャニーズファンのみならず、宝塚歌劇団や声優の舞台、漫画やアニメなどを舞台化した「2.5次元ミュージカル」に出向く人が手に取っているという。

カメラの技術を生かす

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