明浄学院元理事長ら、21億円着服の疑い 地検家宅捜索

有料記事

多鹿ちなみ 細見卓司
[PR]

 明浄(めいじょう)学院高校(大阪市阿倍野区)や大阪観光大学(大阪府熊取町)を運営する学校法人明浄学院(同)の元理事長の女性(61)らが、高校の土地売却をめぐり21億円の資金を着服した疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は29日、業務上横領の疑いで関係先の家宅捜索に着手した。一部の関係者に任意同行を求めており、事情聴取を始めた模様だ。

 特捜部の捜索を受けているのは、法人本部がある同大や大阪府吹田市の不動産会社やその社長宅、大阪市中央区の別の不動産会社元社長宅など。

 法人関係者が今年8月までに特捜部に提出した告発状によると、元理事長と吹田市の不動産会社社長は2017年7月、明浄学院高校の土地の半分を大阪市中央区の不動産会社に32億円で売却する際、法人が同社から受け取った手付金21億円を吹田市の会社に振り込み送金させた後、引き出して着服した疑いがもたれている。

 この土地は16年に地場不動産大手に売却する協定書が結ばれたが、保護者の反発などで頓挫したという。

ここから続き

 元理事長は18年4月、法人…

この記事は有料記事です。残り573文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら