五郎丸選手の母校に挑む、元パソコン部員ら「素人集団」

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松岡大将
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 第99回全国高校ラグビーの県予選が26日、佐賀市のSAGAサンライズパーク球技場で開幕する。とはいえ、あるのは決勝の1試合だけ。2年前から予選に出場するのは鳥栖工(鳥栖市)と佐賀工(佐賀市)の2校のみとなっているからだ。佐賀工は今年も勝つと、38年連続48回目の全国大会出場となる。そんな1強を相手に、鳥栖工は「3年連続のトライを決めよう」と挑む。

 「もっといける」「しっかり」。県予選の開幕戦兼決勝の3日前、雨のため室内トレーニングに励む選手たちの元気な声が部室に響いていた。

 対戦相手の佐賀工は、元日本代表の五郎丸歩選手の出身校として知られる。全国で準優勝したこともある強豪だ。

 一方、鳥栖工は戦後間もない1947年創部の伝統があるが、部員数は佐賀工の62人に対し33人。ほとんどが高校からラグビーを始めた初心者だ。両校の決勝での対決は12年連続で、過去には200点以上取られて負けたこともある。

 水野貴人監督(46)が「素人の集まり」と話す選手たち。根波(ねは)朝尚(ともなお)君(2年)は中学時代、パソコン部員だった。ゲームにハマり、学校には寝不足のまま行く生活。高校進学を機に体を動かそうと様々な部を見学し、ラグビー部で初心者から始めて体つきが良くなった牛島玲也現主将のことを知った。「自分もたくましくなりたい」と入部を決めた。

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