やっぱり車は面白い カーマニアが見たモーターショー

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橋本幸雄
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 東京モーターショーが開幕した。車好きを自認する筆者(47)にとっては出かけずにはいられないイベント。ただ今回は海外メーカーの多くが出展を見送るなど、「車離れ」をうかがわせる話題ばかりが目立っていた。実際のところどうなのか。ショーの会場を歩いてみると、やはり車好きなら見逃せない展示がそこかしこにあった。

 会場の東京・有明の東京ビッグサイトに入り、案内板をみると、出展メーカーが少ないことを感じざるを得ない。それでも会場の中には熱気があった。

「フィット」の上質さに驚き

 まず向かったのはホンダのブース。基幹車種の小型車「フィット」が全面改良され、新型が公表されたからだ。電動パーキングブレーキの不具合で想定より販売が遅れるというが、どんな車になったか気になっていた。

 ホンダブースはやはり、フィット中心の展示構成。従来通りのハッチバックで、デザインはよりシンプルなイメージだ。

 まず乗り込んだのは高級仕様の「LUXE(リュクス)」。本革(合成皮革も併用している)のシートは大ぶりで、座り心地も良好だ。

 内装で目を引くのは液晶のメーター。キーがなく、点灯時の様子はわからなかったが、デジタル表示だといい、先進性をイメージさせる。また、ダッシュボードには質感の高い樹脂部品が多く使われている印象で、高級感すら感じた。

 ナビはディーラーオプションの大画面仕様が付いていた。担当者によると、カー用品店で買える通常のナビも付けられるそうだ。最近は専用ナビの車が多く、好きなナビを選べないことが多いだけに、ここは細かいながらも購入時のポイントになりそうだ。

 他にもシンプルな「HOME(ホーム)」やSUV風デザインの「CROSSTAR(クロスター)」もあった。ホームのシートはシンプルな織物でしゃれた感じ。クロスターは、SUVは好きだがそこまで車高が高くなくてもいい、と感じる人に受けそうだ。

 担当者によると、主力のハイブリッド車(HV)は排気量1.5リットルのガソリンエンジンと2モーターの組み合わせ。1モーターの現行車よりスムーズな走りと低燃費が期待できそうだ。価格は非公表だがそれほど今よりそれほど高くならないとみられる。来年2月の発売が楽しみになってきた。

アコードの復活に期待

 ホンダブースでもう一つ気になっていたのが、セダンの「アコード」。幅が広めでルーフラインはハッチバックのようになだらか(実際はトランクがあるセダン)なデザイン。独アウディを思わせるかっこよさだ。

 傍らにいた開発担当者に聞く…

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