全日本大学駅伝、情熱監督のメソッド 久々V射程の駒大

有料記事

松本行弘
【動画】駒大の大八木弘明監督、全日本大学駅伝を語る=平井隆介撮影
[PR]

 全日本大学駅伝で最多12度の優勝を誇る駒大が元気だ。戦力の充実に加え、卒業生の中村匠吾マラソングランドチャンピオンシップMGC)で優勝するなどOBの活躍も追い風だ。11月3日の第51回大会を前に大八木弘明監督(61)を訪ね、知り尽くす伊勢路の駅伝などについて聞いた。

 東京都世田谷区にある合宿所「道環寮」。玄関に中村の靴が飾ってある。2015年春に卒業した後も練習を一緒にする。「ものすごい刺激になりましたね。財産ですよ。『匠吾さんがMGCでトップ取ったんだから俺たちもやれる』みたいな言葉が子供たちから聞こえてきた。MGCが終わってからの記録会でスーッと記録が上がった」。9月15日のMGC後、22日の日体大記録会5000メートルで1年・田沢廉の13分41秒82をはじめ13分台が続出。「力がついたと思った。これだったら3番以内は確実かなという感じでした」

 「3番以内」は駅伝で優勝を視野に置ける条件といえる順位だ。1997年から3大駅伝で計21度の優勝をした「常勝」の時期、勝てずとも踏みとどまっていた3位以内に、3季前から届いていなかった。だが、今季は「強かった駒沢に少しずつ戻ってきた雰囲気がある」。手応え通りに10月14日の出雲駅伝では4季ぶりの3位以内となる2位だった。

ここから続き

 ただ、フィニッシュまで約7…

この記事は有料記事です。残り1440文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら