(23日、プロ野球日本シリーズ ソフトバンク4-3巨人)
離されても食らいついた。しかし、1点が遠い。巨人の6年ぶりの日本シリーズは、球団史上3度目の、引き分けなしの4連敗という屈辱で終わった。今季、セ・リーグ最多の663点を奪った自慢の打線は、最後まで要所でつながらなかった。
第3戦を終えて坂本勇の打率は1割に満たず、丸は無安打。クライマックスシリーズ(CS)最終ステージで3本塁打の岡本も、アーチをかけられないでいた。「本来の打撃ができていない。(岡本)和真も、初めてというくらいの攻められ方」と吉村打撃総合コーチは嘆いていた。
そして迎えた第4戦。六回、岡本が待望の自身シリーズ初本塁打となる2ランを放つ。「開き直っていくしかない」と話していた丸にも七回、シリーズ初安打の適時二塁打が生まれて1点差まで迫ったが、快音を取り戻すのが遅すぎた。
4試合でともに1安打と封じられた坂本勇、丸にとどまらず、チームの完成度でもソフトバンクに劣っていた。投手陣は四球、野手は守備のミスが失点につながり、七回に奪われた決定的な1点も内野陣の失策が絡んだ。「かなり高い壁がある」と原監督。完敗を認めざるをえなかった。(山下弘展)
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