台風19号の豪雨で千曲(ちくま)川の堤防が決壊し、長野市にある県の下水処理場が泥水にのまれた。14万人以上の汚水が処理できなくなった。付近のマンホールがあふれて異臭が漂い、トイレが使えなくなった住宅もある。県などが、排水量を減らすよう利用者に呼びかけている。
15日午後、川からの泥水が引いた長野市豊野町では、点在するマンホールから水が噴き出ていた。硫黄のようなにおいが一帯に漂う。近くに住む池田孝行さん(47)は「昨日よりもっと臭うようになった気がする」と顔をしかめた。
自宅1階で営む食堂は浸水し…