名古屋市で20日に開かれる第67回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)高校の部に、秋田南高校が出場する。めざすは37年ぶりの金賞。指揮の奥山昇教諭(42)は、今年のメンバーについて「抜きんでたスキルを持つ人がいない」と言うが、なぜ4年ぶりの全国大会出場をかなえたのか、秘訣(ひけつ)を探った。

 奥山教諭は昨冬、コンクールの自由曲選びに苦心していた。聴いた曲数は約1500曲。1日に100曲を聴く日もあった。最終的に、同校OBの作曲家・天野正道氏が編曲した「交響曲1997『天地人』」(譚盾(タンドゥン)作曲)に決めた。

 選曲の際に一番の基準となったのは、特定の楽器が目立つ曲ではなく「どのパート(楽器)も集団で吹ける曲」かどうかだ。個々の実力の底上げを図った上で、バンド全体のバランスで勝負しようと考えた。

 そのための取り組みの一つが、…

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