東京)住宅街冠水に、土砂流入 「最強台風」各地に傷痕

有料記事

[PR]

 台風19号の上陸、接近から一夜明けた13日、都内の被害状況が明らかになった。世田谷区など氾濫(はんらん)した多摩川周辺では住宅街が冠水し、住民らは清掃作業に追われた。多摩地域では民家に土砂が押し寄せ、川の増水で道路が寸断、孤立した地域もあった。都によると人的被害は確認されなかったが、猛烈な台風は各地に傷痕を残した。約1千カ所に避難所が設置され、8万人以上が利用したという。

 多摩川付近で浸水被害が相次いだ世田谷区。13日午前、二子玉川駅近くでは、ぬかるんだ河川敷で住民らが後片付けをしていた。

 「まさか冠水するとは思わなかった」。多摩川沿いで歯科医院を営む岡村興一さん(72)はそうこぼす。13日朝に医院を訪れると院内に大量の水が流れこみ、カルテや医学資料などが流されていた。高価な医療機器も泥だらけで、「診療再開のめどがまったく立たない」と嘆く。

ここから続き

 一人暮らしの平沢幹枝さん(…

この記事は有料記事です。残り1013文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません