日本ラグビー、初のW杯8強入り スコットランドに勝利

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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は13日、1次リーグA組最終戦で日本(世界ランク8位)がスコットランド(同9位)と対戦。試合前の勝ち点は日本が14、スコットランドが10。日本は勝利(勝ち点4)か引き分け(同2)でA組1位で初の決勝トーナメント進出が決まる。負けた場合、「4トライ以上(勝敗は関係なし)」「7点差以内の敗戦」にそれぞれ与えられる勝ち点1のボーナスポイント(BP)次第となる。

 入場後、整列した両チームの選手たちは台風19号の犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げた。

 午後7時48分、日本ボールでキックオフした。

 前半6分、スコットランドが先制。SOラッセルが決めた。SHレイドローもコンバージョン成功。0―7。

 前半16分、日本のPGをSO田村が失敗。0―7。

 前半17分、日本が追いつく。左サイドをWTB福岡が突破し、相手のタックルを受けて倒れながらWTB松島にパス。松島が独走しチーム初トライ。コンバージョンをSO田村が成功。7―7。

 前半25分、日本が逆転。ラブスカフニ、トゥポウがつなぎ、最後はプロップの稲垣が受けてインゴールに飛び込んだ。稲垣はW杯8試合目で初トライ。田村もコンバージョン成功。14―7。

 前半38分、右サイドからのPGを田村が失敗。14―7。

 前半39分、日本が追加点。CTBラファエレの裏へのキックに福岡が反応。そのままインゴールに走り込み、3試合連続のトライ。田村のコンバージョンも成功。21―7。

 前半終了。日本はボール支配率74%と圧倒。スクラム、ラインアウトとも成功率100%を維持している。

 後半2分、日本が突き放す。福岡が相手からボールを奪い取り、そのまま独走。この日二つ目のトライを挙げた。チーム四つ目のトライでBP1を獲得。田村もコンバージョンを成功。28―7。

 後半9分、スコットランドにトライ。プロップのネルがねじ込んだ。コンバージョンもレイドローが成功。28―14。

 後半14分、スコットランドが追い上げる。途中から入ったフェーガーソンがトライ。コンバージョンも成功。28―21。

 日本はその後、スコットランドの猛攻をしのぎ、試合終了。日本は4連勝。第1回大会から9大会連続出場で初の決勝トーナメント進出を果たした。

(時間、データは速報値)

   ◇

 日本は過去にスコットランドに1勝10敗と大きく負け越している。勝利は1989年の一戦のみ。W杯では過去3戦全敗で、4年前の前回大会は1次リーグで10―45で敗れた。2016年にはテストマッチ2試合を戦い、13―26、16―21と連敗している。

 会場は横浜国際総合競技場。台風19号の影響で開催が危ぶまれたが、午前中の視察で安全が確認できたとして開催が決まった。

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