名古屋の小山だいたい古墳? 大須商店街そばにも実は…

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小松万希子
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訪ねてみました

 「街なかで木が生い茂って小山のようにこんもり盛り上がっている一角があれば、大抵は古墳です」

 名古屋市守山区の「体感!しだみ古墳群ミュージアム」を5月に訪れた際、学芸員の人にそう聞いた。古墳と聞くと広大な前方後円墳を想像するが、全長10mにも満たない小さな古墳も多く、名古屋市内に点在しているという。それ以来、街なかで緑を見ると「あれは、実は古墳かも」と気になるようになった。

 愛知県埋蔵文化財センター調査課の池本正明課長に、いち押しの「実は古墳」を教えてもらった。

 「大須がおすすめ」と言われた場所は、なんと名古屋市中区の大須商店街のすぐそば。大須周辺は「大須古墳群」と呼ばれる古墳スポットだという。開発で数が減り、数基が残るのみだが、その一つが「那古野山(なごのやま)古墳」で、ここにある。

 10月初旬、食べ歩きの観光客でにぎわう夕方の大須商店街のアーケードから1本裏道に入った。洋菓子店の事務所ビルと中古品屋のビルの間で、窮屈そうに枝を伸ばす木が見えた。近づくと全長20メートル、高さ3メートルほどのこんもりした小山に木が立っていた。どうやらこの場所のようだ。

 第一印象をメモしようとペンを持ったがどう書けばいいのか。ぱっと見ても古墳とはわからない。「不思議、ただの山」と書いた。

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 名古屋市教育委員会によると…

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