大阪)老人の日常と治安維持法 高橋さんが北区で写真展

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下地毅
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 北海道に暮らす老人2人の日常を撮った写真展「A RED HAT 赤い帽子」が大阪市北区の大阪ニコンサロンで開かれている。ひ孫とたわむれる。ラーメンをすする。ベンチで思いをめぐらす。2人のおだやかな表情からは78年前の事件を読みとれない。

 写真家の高橋健太郎さん(30)=東京都=が、「ふつうの日常」を撮ったのは、「彼らがふつうの生活を送る人間だから」だ。

 大学を出てフリーランスとなり、米紙ニューヨーク・タイムズなどに作品を発表している高橋さん。2017年5月、「共謀罪」法案をめぐる国会のやりとりに驚いた。捜査の対象について「写真を撮ったりしながら歩くなどの外形的な事情が認められる」などと金田勝年法相(当時)が答えたからだ。「僕もカメラを持ってうろうろ動き、怪しいと見られることもある」

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 治安維持法の再来とも称され…

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