不自由展、同意書で撮影可能に 一部作品は禁止

有料記事トリエンナーレを考える

江向彩也夏
[PR]

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の再開から2日目の9日、3回行われた抽選に延べ1500人が応募し、199人が鑑賞した。午後には、慰安婦を表現した少女像の作者キム・ソギョンさん、キム・ウンソンさん夫妻が会場で講演し、制作の意図を語った。

 キム夫妻は、少女像に込めた戦時下の性暴力を考える意図を解説し、ベトナム戦争韓国軍による虐殺で犠牲となった母子を悼む彫像も制作したことを紹介した。ウンソンさんは「作品は問題が解決に向かう力を持つ」と話した。

 会場では、「芸術祭開催中のSNS投稿禁止」などの条件が記載された同意書に署名すれば、展示室内の写真と動画撮影はできるようになった。同意書の条件には、来場者やスタッフのほか、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品の撮影禁止も盛り込まれている。鑑賞者は身分証明書を提示。再開初日と同様に、手荷物を預け、金属探知機のチェックを受けてから展示室に入る仕組みを続けた。

 展示再開を目指してきた作家…

この記事は有料記事です。残り620文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

あいちトリエンナーレを考える

あいちトリエンナーレを考える

「表現の不自由展・その後」が一時中止されました。今も残る影響と、今後を考えるための視点を紹介します。[もっと見る]