FRB、資金供給を拡大へ 短期金融市場の不安を緩和

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ワシントン=青山直篤
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 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8日、米国債などの資産購入を通じた市場への資金供給の拡大策について「近く発表する」と表明した。金融機関同士がお金を貸し借りする短期金融市場で、この数週間ほど資金が円滑に流れにくい状態が続いていることを踏まえる。

 パウエル氏は8日、米コロラド州の講演で「市場の不安定さは、効果的な金融政策の実施を妨げる可能性があり、その解決に取り組んでいる」と述べ、資産購入の拡大を予告した。

 一方で「(国債購入などによる)FRBのバランスシートの拡大は、世界金融危機後に実施した大規模な資産購入策と決して混同されるべきではない」とも指摘。景気刺激を図るための「量的緩和」とは異なる実務上の措置だと強調した。

 米金融市場では、9月中旬、米企業が法人税を支払ったり、国債を買ったりする資金の需要が高まったことを引き金に、短期金利が急上昇。FRBの政策金利の誘導目標に収まらず、市場の不安が高まっていた。

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