「私は中国人ではない、台湾人だ」 若者の意識に変化も

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聞き手・西本秀
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台湾・民進党副秘書長 林飛帆氏

 ――抗議デモが続く香港を、台湾の若者たちは注視していますね。

 「6月にデモが始まったとき、私は『今日の香港は、今日の台湾だ』と言った。強引に周辺を服従させようとする中国に対する危機感の表明だ。5年前、私が在学中に参加した『ひまわり学生運動』のスローガンは『今日の香港は、明日の台湾だ』。これは将来への警告の意味合いだったが、今回はさらに切迫感がある」

 ――何が違うのでしょう。

 「当時は国民党政権が進めた融和策で台湾が中国に取り込まれてしまうと私たちは不安を抱き、立法院を占拠した。今は中国がより直接的に仕掛けている。今年1月、習近平(シーチンピン)氏は演説で統一を迫り、最近は台湾と外交関係があった国々に断交をさせている」

 ――若者が敏感なのはなぜでしょう。

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 「かつて国民党独裁下の教育…

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