シリア撤退、トランプ氏の衝動的判断か 党内からも反発

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ワシントン=渡辺丘
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 シリア北部に駐留していた米軍部隊の扱いをめぐり、米国内が揺れている。トランプ米大統領が撤退させる意向を示したことに対し、共和党議員らから反発が起こり、米政府高官も「シリアから撤退はしない」と記者団に強調した。ところが、トランプ氏自身は「どこかの時点では撤退しなければならない」と語り、撤退方針は変わっていないとしている。

 きっかけとなったのは、6日にトルコのエルドアン大統領と電話会談をしたトランプ氏が、トルコがシリアへの越境軍事作戦を進めることを黙認し、シリア北部の米軍を撤退することを表明する声明を出したことだ。この地域が拠点の少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で米側と共闘してきたが、トルコ側は敵視している。

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 これに対し、「クルド人を見…

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