サモア出身の苦労人、母国との一戦で「日本に恩を返す」

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能田英二
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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)は5日、日本がサモアと対戦。日本のCTBラファエレ・ティモシー(28)=神戸製鋼=にとっては、母国との対戦となった。前半にチーム最初のトライを決めた。

 大学の2部チームからトップ選手に上りつめた苦労人は、攻守にいぶし銀の働きを見せてチームに貢献している。

 アイルランド戦の逆転トライ。ラファエレは技ありのラストパスをWTB福岡に送った。トライシーンではパスの中継役として絡むことが多く、防御でも、強いタックルが持ち味。CTB中村は「彼が自分の外側にいることで、攻撃でも防御でも安心できる。頼りがいがある」。ブラウン攻撃コーチも「試合での貢献度が非常に高い選手」と高い評価を与える。

 サモア生まれのニュージーランド(NZ)育ち。キックの蹴れるSOを探していた関東大学リーグ戦2部チームの山梨学院大が、ラファエレを勧誘した。「自立心を高めたかった」とラファエレ。日本で活躍してトップリーグに入り、家族を養いたいという目標も胸に、来日した。

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 まず気候に苦労した。「山梨…

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