「宝くじ発祥の寺」で富くじ復活 昨年の台風被害で中断

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柳谷政人
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 「日本の宝くじの発祥の地」とされる大阪府箕面市の瀧安寺(りゅうあんじ)が、昨年9月の台風21号で大きな被害を受け、毎秋恒例の富くじも見合わせた。10日、2年ぶりに富くじを復活させ、減災の祈りを込めたお守りを当選者に届ける。

 寺によると、富くじ「箕面富(みのおのとみ)」は約400年前の安土桃山時代に始まったとされる。正月の参拝者が自分の名前を書いた木札を木箱に入れ、寺僧がふたの穴から長柄のきりで木札を突いて3人の当選者を選び、招福のお守りを授けた。明治に入って福引のような形に変えていたが、地元の活性化につなげようと2009年に復活。毎年300~400人でにぎわう秋の恒例行事となった。

 昨年9月4日、台風21号が関西に上陸。「ドーンという大きな音」を聞いた山本照覚住職(80)が外に出ると、副住職一家が住む「本坊」の屋根に直径1・2メートルもある大きなケヤキが倒れていた。

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 長さ45メートル、推定5ト…

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