本堂は白洲屋敷、「粋」を伝える文化財 初の一般公開

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久保智祥
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 11月1日に始まる京都非公開文化財特別公開では、今回初めて一般公開される寺院が3カ所あります。いずれも門をひとたびくぐれば、知られざる建造物や宝物、美しく手入れされた庭園に魅了されること間違いなし。京都の奥深さを存分に感じることができます。(久保智祥)

 紅葉の名所の東福寺。今回特別公開される三門(国宝)から、通りを隔ててすぐ南側にあるのが塔頭(たっちゅう)の正覚庵(しょうがくあん)だ。緑のコケが美しい庭から木立の間に見える建物は、通常のお寺とは趣を異にしている。

 宝形造(ほうぎょうづくり)の本堂には寄棟(よせむね)造の座敷棟が連なり、東北角には楼閣もある。建物の基礎の上には、井桁状に組まれたスギ丸太の土台。なだらかな屋根に、丸太の化粧が施された柱や白壁などの民芸風の意匠がどこか北欧を思わせる。

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 お寺らしくないのは、それも…

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