引き際早かった広島・緒方監督 5年目は成績安定せず

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 引き際は早かった。広島の緒方監督は9月30日に阪神に逆転され、クライマックスシリーズ進出を逃すと、翌1日午前、松田元(はじめ)オーナーに退任の意向を伝え、了承された。

 1986年のドラフトで指名され、高卒で入団してからコーチ、監督含めて広島一筋。記者会見では「33年間ユニホームを着せていただき、感謝しています」と晴れやかに語った。

 球団史上初のリーグ3連覇に導いた功労者だ。広島の監督は5年で交代することが多かったが、松田オーナーは実績に加え、「手を抜くことがなく、任せていて安心感があった」と一生懸命に打ちこむ姿勢を評価。チームを3度の日本一に導き、11年間指揮をとった古葉竹識元監督のように、長いスパンでチームを託す意向だった。

 だが、監督5年目の今季は、主力の丸が巨人にFA移籍したこともあり、3連覇の原動力となった強力打線に陰りが見えた。大型連勝したかと思えば、大型連敗を喫するなど成績は安定しなかった。緒方監督は9月に入り、「体力的にしんどい」などと、鈴木球団本部長に退任の意向を伝えたという。球団は複数回にわたって慰留したが、意思は変わらなかったという。

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 緒方監督は会見の最後に今後…

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