大分)33振り 県立美術館で「刀剣と金工」展
寿柳聡
五箇伝(ごかでん)と称される日本刀の5大産地(大和、山城、備前、美濃、相模)の名刀や、大分の刀工・豊後国行平の作品などを集めた企画展「日本の美意識 刀剣と金工」が、大分市の大分県立美術館で開かれている。同館初の刀剣展。復元された幻の名刀「蛍丸」も含め計33振りの日本刀、甲冑(かっちゅう)や刀装具、自在置物などの精巧な金工品が並ぶ。22日まで。
ラグビーワールドカップ(W杯)で来県する外国人観光客に、日本の工芸技術や美を知ってもらおうと企画。同館の担当者は「五箇伝がラグビー強豪国とすれば、行平は日本代表。ひけをとらない刀工が大分にいたことも知ってほしい」。
来場者は国の重要文化財になっている行平の太刀など、一振りごとに違う刃文(はもん)やそり方に熱心に見入っていた。
「蛍丸」は鎌倉時代末期に山…